しあわせの隠れ場所について
いまさらだが、Netflixでふと目にした懐かしいタイトルが目に留まった。
少し古いがとても切ない気持ちがこみあげてくる。
見る前から絶対泣いてしまうことは予想ついていたが、始まったばかりのGWの初日に時間をつぶすにはもってこいのタイトルだった。
初めに言ってしまうと、僕は最初この映画であまり感動しなかった。
たぶんまだ高校生ぐらいだったと記憶しているが、なにが感動できるのか全然理解できなかった。
主演のサンドラ・ブロックを目当てに見ていたと思っている。
良くヒューマン映画の一緒であり、どこかで見た記憶があるようなシナリオだと思っていたかもしれない。
しかし、時がたつにつれ、僕はこの映画をそれこそ何回も見ていた。
ある時は、家族関係でうまくいっていなかった時。
ある時は、一人暮らしを初めて暇な時間ができた時。
そうやって時間お積み重ねてこの映画を見ていくと、最初と抱いていた時とは全然違う感想を抱いていることに気づいていた。
僕は、たぶん最初この映画の子供目線でしか見ていなかった。
彼がどうやって家族として受け入れられていくのか。
どうやって成長していくのか。
そういう面でしか見れていなかったのだと思う。
だけど違った。これは大人の物語だった。
サンドラ・ブロックの物語だった。
この映画は、アカデミー賞を受賞していたとおり、彼女の演技がなければだめなんだと初めて気づいた。
彼女の厳しさ優しさがこの映画の雰囲気とここまでマッチしていなければ全然違う評価の話になっていのではないかと思うのである。