誰に対して書くのか
ブログを書いているとターゲットは誰なのだろうと?とよく考える。
一番に思うのは、小さい時の自分。
20歳ぐらいの自分を想定している、ちょうど20歳がぐらいは人生の崖底で、いろいろな問題が降りかかって、精神的に一番病んでいた。
自分ではどうしようもないことが次から次にあったので、精神的なよりどころとしてブログを書いていた。
そのときに一番考えていたのは、「君には自由に選択できる能力がある」ということだった。
若干、スピの自己啓発みたいに胡散臭い話になってしまうが、それまでの僕は自分の人生が親に決めらてているレールが正しいとずっと思いこんで生きていた。
時々違和感はあったが、なにも疑いなく親に敷かれたレールをずっと歩んできたのである。
しかし、ちょうど20歳の時にそれが破られた。
いわゆるアイデンティティクライシスに陥り、ちゃんと診断されたことはないがうつ病のような症状が毎日出ていた。
その時はブログに随分救われた、そこから得られる情報と、自分の感情の掃き出しが心の整理に役立った。
だから、その時の僕がいわゆる読者だ。
人生に絶望して、毎日がグレーでほのかに暗い。
生きる意味とか価値とか哲学とか人生とか、形而上の問題を一生懸命考えていた、孤独で哀れな自分こそがメッセージを届けたい相手。
ただ、君には自分の人生をちゃんと自分で選ぶ能力があるんだよと、それだけを教えることができれば僕は満足である。
君には、ちゃんと自由意志があって、選び取ることが出来る、と。その勇気を持ち合わせていることを伝えることができたら、いいなと思う